絶望の闇に包まれて生きる力を失った人へ魔法の言葉を贈ります。
「あなたはきっと笑顔になれる」
『絶望』
それは、小さな光さえ見えない暗闇に包まれたような恐怖。
それは、絶対零度の冷気に襲われて身動きできない状態。
それは、生きる力を根こそぎ奪われた心の叫び。
それは、深い闇の底へ落ちていく感覚。
それは、今を生きることさえ辛すぎる心の傷み。
絶望にいたる原因はさまざまだけど、文字通り「生きる望みが絶たれた状態」。
何も考えられない。
何も考えたくない。
誰もそばにいない。
誰もわかってくれない。
誰も手を差し伸べてくれない。
孤立、そして孤独。
心の叫びは誰にも届かない。
虚しさと悲しさだけが心を支配する。
浮かんでくるのは「死」。
目の前に立っているのは死神。
そんな気持ちでいる人は、僕の仲間です。
そんな体験をした人は、僕の同志です。
失望の虚無感に包まれている人は、きっと明日を生きようと思えないでしょう。
絶望の闇に襲われている人は、いまを生きることさえ辛いでしょう。
そんなあなたへ魔法の言葉を贈ります。
「魔法の言葉」?
いまの私は他人に何を言われても信じない。
他人に何を言われても聞き入れられない。
と、言うでしょう。
「生きることを考えて」と他人から言われても、苦しみの中にいるあなたはそう思えない。
「死んではだめだ」と他人から言われても、悲しみの中にいるあなたは生きる力が湧いてこない。
「生きようと思えない」
なのに、笑顔になんてなれるわけがない。
笑顔になる努力なんてできない。
笑顔になれるなんて信じられない。
きっと、そう言うでしょう。
それでいいです。
絶望の底にある人は、自分を自分で信じられない。
だから、自分で自分に魔法がかけられない。
だから、僕があなたに魔法をかけます。
あなたは自分で自分に魔法をかけなくてもいい。
「あなたはきっと笑顔になれる」という言葉は、僕があなたにかける魔法です。
僕の魔法からあなたは逃れられません。
さぁ、魔法をかけます。
「あなたはきっと笑顔になれる」
「あなたはきっと、いつの日か笑顔を取り戻せる」
自分で自分に「わたしは笑顔になれる」と言い聞かせなくていいです。
ただ、僕の言った言葉を思い出してください。
ただ、僕の魔法の言葉を心の中で繰り返し思い出してください。
そんなことを言っていたやつがいたなっ!ってね。
辛いとき、悲しいとき、絶望したとき、死にたくなったとき、思い出してください。
僕があなたに伝えた魔法の言葉を。
僕の言葉を信じなくてもいい。
ただ、思い出して。
ただ、心の中で繰り返してつぶやいて。
何度も何度でも。
僕は、あなたが笑顔になる日を待ち望む。
それが僕の生きる望み。
もう一度、魔法をかけます。
「あなたはきっと、いつの日か笑顔を取り戻せる」
いまはまだ笑顔になれなくても、いつかきっと笑顔になれる日が来ると僕は信じる。
だって僕は、死の灰から蘇った不死鳥だから。
忘れないで僕の言葉を。
つばさ