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『愛は不死鳥のように蘇る』

蘇った愛

一度、捨てた愛。
一度、捨てた関係。
一度、捨てた絆。
それは愛を捨てた憎しみによるもの。

捨てたはずの愛は灰となった。
灰となったはずだった。
心からいなくなったはずだった。

だが、悲しみと苦しみへの共感が灰となった愛を蘇らせた。
それはまるで燃え尽きたはずの灰から不死鳥が蘇えるように。

「もう逢わない」と思えば、“平安”が訪れる。
だけど、「もう逢えない」という思いは、計り知れないほど“せつない”。
「もう逢わない」と「もう逢えない」の間には深い谷が横たわっている。

流れだして止まらない涙。
もう二度と逢えないと思うとあらわれる痛み。
まだ愛が残っていたのだと気がつかされた。

もう二度と戻らない命。
引き裂かれた絆。

もう一度、見えない絆を結ぶ。
悲しみの中から、捨てたはずの愛が蘇える。
この胸をえぐる悲しみが愛という不死鳥を蘇らせた。

苦しみのなか命を落した愛しい人。
世界で一番愛した人。
わたしを裏切った人。
でもあなたは苦しんだ。
悩み、葛藤し、もがきながら生きてきた。

あなたはわたしに受け入れがたい不死鳥の卵を残した。

あなたはわたしの中で生き続ける。
蘇った愛は、二度と壊れることはない。
蘇った愛は、あなたの苦しみを包み込んだ。
蘇った愛は、あなたの罪を包み込んだ。

蘇った愛は、約束を与えた。
天国での再会。
その願いを抱き、わたしは生きていく。
あなたへの愛を胸の奥に抱きしめながら生きていく。

天国での再会。
それが唯一の望み。
それなしでは、この悲しみに潰されてしまう。
この世ではもう逢えないけど、いつかきっと天国で逢える。
それだけが救いとなる。

わたしの残りの人生で、あなたは生き続ける。
もうあなたを忘れはしない。
もうあなたを憎みはしない。
愛が憎しみを超えた。
止まらない涙が愛の証明。

あなたに逢いたい。
いますぐ逢いたい。

最愛の人よ。
天国で待っていてください。
もう少しだけ。

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